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DELEの日程2026・2027|難易度・申込方法・受験料まとめ
「DELEを受けてみたいけれど、いつ・どこで受けられるのか分からない」「自分はどのレベルを受ければいいのか迷っている」。DELEに興味を持った人が、最初にぶつかる疑問です。
DELE(Diplomas de Español como Lengua Extranjera)は、スペインの公的機関インスティトゥト・セルバンテス(Instituto Cervantes)が実施する、外国語としてのスペイン語の検定試験です。日本では、セルバンテス文化センター東京が窓口となり、東京以外の都市でも受験できます。
この記事では、2026年の国内の試験日程と2027年の日程の確認方法、レベルごとの難易度の目安、申込の流れ、受験料、結果発表と合格証書、西検との違いをまとめました。最後に、教える側の視点から「どのレベルを受けるべきか」の考え方も紹介します。書いているのは、日本語話者にスペイン語を、スペイン語話者に日本語を教えている現役のオンラインスペイン語講師です。
結論:2026年の国内申込は終了。2027年に向けてレベル選びから始めよう
先に結論をまとめます。
- 2026年の日本国内の申込は、すべて締め切られています(2026年10月22日時点)。残っているのは11月13日・14日の試験だけで、新たに申し込める回はありません。
- 次に狙うのは2027年の試験です。 日本でどの月に、どのレベルを実施するかは、セルバンテス文化センター東京が案内します。2026年の国内試験では申込締切が試験日の約1か月〜1か月半前だったため、発表を待つ間にレベルを決めて準備を始めるのが効率的です。
- レベル選びは「2〜3か月の対策で合格ラインに届くか」で決める。 DELEはレベルごとの合否判定なので、背伸びして落ちるより、確実に取れるレベルを選ぶ方が次につながります。
- 受験料は、2026年実施分でA1の11,000円からC2の25,000円まで(税込)。2027年の金額は公式で確認してください。
DELEとは:6つのレベルとCEFRの対応
DELEには、A1からC2までの6つのレベルがあります。このレベルは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR:外国語の力を6段階で表す国際的な物差し)に対応しています。英語など他の言語の試験でも同じ物差しが使われているので、ほかの資格と比べやすいのが特徴です。
| DELEのレベル | CEFRの段階 | スペイン語での呼び方 | できることの目安 |
|---|---|---|---|
| A1 | 基礎段階 | Acceso(入門) | 自己紹介や、ゆっくり話してもらえれば簡単なやりとりができる |
| A2 | 基礎段階 | Plataforma(初級) | 買い物・家族・仕事など、身近な話題で日常的なやりとりができる |
| B1 | 自立段階 | Umbral(中級) | 旅行先や職場のよくある場面に対応でき、経験や意見を簡単に説明できる |
| B2 | 自立段階 | Avanzado(中上級) | 幅広い話題について、ある程度の流暢さで意見を述べ、議論できる |
| C1 | 熟達段階 | Dominio operativo eficaz(上級) | 長く複雑な文章を理解し、仕事や学業で柔軟にスペイン語を使える |
| C2 | 熟達段階 | Maestría(最上級) | 聞いたり読んだりしたほぼすべてを理解し、細かなニュアンスまで表現できる |
DELEの資格には有効期限がありません。一度合格すれば、更新の必要はありません。
また、DELEは受けたレベルに合格したかどうかを判定する試験です。たとえばB1を受けて点数が足りなかった場合、「A2相当」と認定されることはありません。この仕組みが、後で説明するレベル選びに大きく関わってきます。
レベル別の難易度の目安
「何時間勉強すれば何級」という目安を知りたい人は多いのですが、必要な学習時間は、学ぶ環境や他の外国語の経験によって大きく変わります。この記事では、確かな根拠のある数字が示せないため、時間数ではなく文法と課題の中身で難易度の目安を紹介します。
A1・A2:基礎の文法を使いこなせるか
- A1:現在形を中心に、自分や身近な人について簡単に話したり書いたりできれば届くレベルです。
- A2:現在形に加えて、**点過去と線過去(2種類の過去形)**を使って、過去の出来事を話せることが求められます。初めて受ける人の多くがここで苦労します。
A2の試験構成や対策はDELE A2対策で詳しく解説しています。
B1:接続法と「意見を言う力」が加わる
B1では、**接続法(願望や仮定を表す動詞の形)**の基本と、経験や意見を理由とともに伝える力が必要になります。A2からB1は、文法の量も、作文で書く語数も大きく増えるため、最初の大きな壁になりやすいレベルです。
B2:社会的な話題を論じる力
B2では、環境・教育・仕事などの社会的な話題について、根拠を示して意見を述べる力が見られます。読む量・聞く量も増え、時間内に処理するスピードも必要です。B1・B2の違いはDELE B1・B2の勉強法で詳しく比べています。
C1・C2:複数の技能を組み合わせる上級試験
C1・C2は、読んだり聞いたりした内容をもとに書く・話すといった、複数の技能を組み合わせた課題が中心になります。専門的な話題や、抽象的な内容も扱います。試験の組み立てがA1〜B2とは異なるので、受験を考えている人は公式の試験ガイドで最新の形式を確認してください。
日本の受験会場と試験日程
日本の受験会場
日本では、東京のセルバンテス文化センターのほか、2026年は大阪、京都、名古屋、仙台、広島、福岡、別府でも試験が行われました。ただし、会場ごと・回ごとに実施するレベルが違います。たとえば2026年は、東京と大阪が5月に全レベルを実施した一方、ほかの会場は一部のレベルだけという回がありました。
また、広島・福岡会場は申込窓口がアートリンガル外語学院、別府会場はオンライン申込のシステム経由など、会場によって申込先が異なる点にも注意してください。11〜17歳向けの「DELEジュニア・ユース(para escolares)」は東京会場のみで実施されています。
2026年の日本国内の試験日程
| 回 | 筆記試験日 | 東京会場の実施レベル | 申込締切 | 状況(2026年10月22日時点) |
|---|---|---|---|---|
| 5月 | 2026年5月23日(土)※ジュニア・ユースは5月22日(金) | 全レベル | 2026年4月8日(水)必着 | 終了 |
| 10月 | 2026年10月17日(土) | A2のみ | 2026年9月2日(水)必着 | 終了 |
| 11月 | A2:2026年11月13日(金)/A1・B1・B2・C1・C2:11月14日(土) | 全レベル | 締切済み | 申込受付終了・試験前 |
出典:セルバンテス文化センター東京「DELEスペイン語検定」の各試験ページ、広島・福岡会場の申込窓口(アートリンガル外語学院)の案内(2026年10月22日確認)。
補足です。
- 2026年は、4月と7月の試験は日本国内では実施されていません。世界ではほかの月にも試験日がありますが、日本で受けられるのは一部の回だけです。
- 口頭試験は、筆記試験と別の日になることがあります。 受験者数によっては、筆記試験の前後1週間のいずれかに行われる場合もあるので、受験票で日時を必ず確認してください。
- 同じ日に複数のレベルの試験が行われるため、1つの回で2つのレベルを同時に受けることはできません。
2027年の日程
2027年の世界共通の試験日は、インスティトゥト・セルバンテスが発表します。ただし、日本でどの回を、どのレベルで実施するか、申込締切はいつかは、セルバンテス文化センター東京の案内を見ないと分かりません。
2027年の日本国内の日程と申込期間は、セルバンテス文化センター東京とインスティトゥト・セルバンテスのDELE公式サイトで確認してください。公式の発表を確認でき次第、この記事にも年度別の表を追加します。
参考までに、2026年の国内試験は5月・10月(A2のみ・東京)・11月の3回でした。5月か11月の受験を考えている人は、締切が試験日の1か月以上前に来ることを前提に、今から準備を始めておくと安心です。
申込方法と受験料
申込から受験までの流れ(東京会場の場合)
セルバンテス文化センター東京の案内では、申込方法はオンライン申込と、申込用紙をメールで送り、受験料を銀行振込する方法があります。メール申込の流れは、おおよそ次のとおりです。
- 公式サイトから、その年度の申込用紙をダウンロードし、記入してPDFで保存する
- 受験料を指定の口座に振り込み、振込明細を保存する
- 申込用紙と振込明細の2点を、公式サイトに記載のメールアドレスへ送る
- 書類に問題がなければ、後日メールで登録確認書が届く
- 試験の約1週間前に、最終的な会場と時間が書かれた受験票がメールで届く
- 試験当日は、顔写真付きの身分証明書と、印刷した受験票を持参する
オンライン申込で申込完了時に届くメールは、申込の確認書類であって受験票ではありません。受験票は別に届くので、混同しないようにしましょう。広島・福岡など申込先が異なる会場は、それぞれの窓口の案内に従ってください。
受験料(2026年実施分)
| レベル | 受験料(税込) |
|---|---|
| A1 | 11,000円 |
| A2 | 13,000円 |
| B1 | 15,000円 |
| B2 | 19,000円 |
| C1 | 21,000円 |
| C2 | 25,000円 |
出典:セルバンテス文化センター東京の2026年試験案内、広島・福岡会場の申込窓口(アートリンガル外語学院)の案内(2026年10月22日確認。広島・福岡はA1〜B2のみ実施)。受験料は変わることがあるため、2027年の金額は申込前に公式サイトで確認してください。
結果発表と合格証書
結果は試験から最大3か月以内
セルバンテス文化センター東京の案内では、採点は試験日から最大3か月以内に完了し、公式のポータルサイトで成績を確認できるようになります。結果が出ると、メールでも通知されます。
合否は「APTO(合格)」「NO APTO(不合格)」で示されます。A1〜B2は、4つの試験を2つのグループ(読解+作文、聴解+口頭)に分け、それぞれのグループで30点以上取ると合格です。詳しい採点の仕組みはDELE B1・B2の勉強法で解説しています。
合格証書はデジタルで発行
2024年5月以降の試験から、DELEの合格証書(Diploma)はすべてデジタル形式になりました。紙の証書は郵送されず、受験者のマイページから成績証明書と合格証書をダウンロードします。留学先や勤務先に提出する予定がある人は、提出方法(PDFでよいか、原本確認が必要か)を先方に確認しておきましょう。
西検との違い
日本でスペイン語の資格というと、DELEのほかに**西検(スペイン語技能検定)**があります。日本スペイン協会が実施する、日本国内の検定です。
| DELE | 西検 | |
|---|---|---|
| 実施団体 | インスティトゥト・セルバンテス(スペイン) | 日本スペイン協会 |
| レベル | A1〜C2の6段階(CEFR準拠) | 6級〜1級の6段階 |
| 試験日(日本) | 2026年は5月・10月・11月 | 年2回(夏季・冬季)。1級は冬季のみ |
| 面接 | 全レベルで口頭試験あり | 二次試験(面接)は1級・2級のみ |
| 通用する範囲 | 国際的に通じやすい | 主に日本国内 |
出典:日本スペイン協会「スペイン語技能検定 受験案内」(2026年10月22日確認)。
教える側から見ると、海外の大学・語学学校・企業に提出したいならDELE、日本国内での学習の目安や、身近な目標として段階的に受けたいなら西検、という分け方が分かりやすいと思います。どちらか一方が上ということではなく、目的で選ぶ試験です。
どのレベルを受けるべきか:講師目線の選び方
ここからは、スペイン語を教える立場からの考え方です。
1. 目的から「必要なレベル」を確認する
留学や仕事でDELEのレベルを求められている場合は、まず提出先の募集要項で必要なレベルを確認してください。必要なレベルは学校や企業ごとに違います。留学を考えている人は、スペイン留学の費用もあわせて参考にしてください。
2. 目的が特にないなら「確実に受かるレベル」から
DELEは受けたレベルの合否しか出ないため、背伸びして不合格になると、受験料と準備期間に対して何も残りません。特に目的が決まっていない人には、今の実力で2〜3か月の対策をすれば届くレベルをおすすめします。1つ合格すると、学習のリズムができ、次のレベルの目標も立てやすくなります。
目安としては、次のように考えると選びやすくなります。
- 初級の文法書を一通り終えた → A2
- 過去形を使って経験を話せ、接続法の基本を学び終えた → B1
- ニュース記事を辞書を引きながら読め、社会的な話題で意見が言える → B2
3. 迷ったら、対策書の模試で「今の点数」を測る
最も確実なのは、受けたいレベルの模試を、本番と同じ時間で1回解いてみることです。2つのグループのどちらも30点前後に届いていれば、そのレベルを目標にしてよいサインです。大きく届かない場合は、1つ下のレベルから受けることも検討しましょう。
模試を解くなら、現行形式に対応した対策書を選んでください。A2ならLas claves del nuevo DELE A2(Difusión)が、解き方の解説と模試がセットになっていて使いやすい1冊です。B1・B2はAmazonのDELE B1対策書の一覧、AmazonのDELE B2対策書の一覧から、版と対応形式を確認して選べます。A1・A2の単語を固めたい人には、日本語で意味を確認できるDELE試験対策スペイン語基本単語1200+αも便利です。
4. 作文と口頭は、早めに人に見てもらう
模試を解いてみると、多くの人が作文と口頭試験は自己採点できないことに気づきます。この2つは、試験形式を知っている講師に添削や模擬面接をしてもらうと、自分では見えない弱点が分かります。講師の探し方はitalkiでのスペイン語講師の選び方で解説しています。
まとめ:日程の発表を待つ間に、受けるレベルを決めよう
DELEの日程と難易度について、ポイントを整理します。
- DELEはA1〜C2の6段階で、CEFRに対応。資格に有効期限はない
- 2026年の国内試験は5月・10月(A2のみ・東京)・11月。申込はすべて締め切られている(2026年10月22日時点)
- 2027年の日本国内の日程・申込期間・受験料は、セルバンテス文化センター東京の公式サイトで確認する
- 受験料は2026年実施分でA1の11,000円〜C2の25,000円(税込)
- 結果は最大3か月以内、合格証書はデジタルで発行
- レベルは、2〜3か月の対策で届くかどうかを模試で確かめて決める
次にやることは1つです。受けたいレベルが決まっているなら、そのレベルの対策記事を読んで準備を始めましょう。初めてDELEを受ける人は、まずDELE A2対策から読むのがおすすめです。