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スペイン旅行の準備ガイド|入国条件・持ち物・お金【2026年】

公開 /執筆 マリアナ(スペイン語・日本語バイリンガル講師)

スペイン旅行が決まると、「ETIAS(エティアス)の申請は必要?」「変換プラグはいる?」「現金はどのくらい?」と、細かな疑問が次々に出てきます。

結論から言うと、スペイン旅行の準備は「3か月前:予約」「1か月前:入国・保険・通信・お金」「前日:持ち物と最終確認」の3段階で進めると漏れが出にくくなります。入国条件で特に大事なのは、パスポートの残存期間と、**2026年4月から本格運用になったEU出入域システム(EES)**です。ETIASは2026年10月時点ではまだ始まっておらず、申請は受け付けていません。

この記事では、オンラインでスペイン語を教えている私が、EU・外務省・在スペイン日本国大使館などの公式情報(2026年10月22日確認)をもとに準備をまとめます。ルールは変わることがあるので、出発前に必ず最新の公式情報を確認してください。

結論:準備は「3か月前・1か月前・前日」の3段階

まず全体像です。細かい説明はこのあと順番にします。

時期やることポイント
〜3か月前航空券・ホテルの予約、パスポートの有効期限確認人気の時期は早めに。パスポートの更新が必要ならこの時点で
〜2か月前サグラダ・ファミリアなど人気施設のチケット予約時間指定・記名式のチケットが多い
〜1か月前ETIASの開始状況の確認、海外旅行保険、通信(eSIM)、お金の準備ETIASは2026年10月時点で未開始
〜1週間前現地ツアーの予約確認、天気予報を見て服装を決める予約確認書はスマホに保存+印刷
前日持ち物チェック、eSIMのインストール確認、パスポートのコピー貴重品は分けて持つ準備を

特に「入国条件の確認」と「人気施設のチケット」は、出発直前ではどうにもならないことがあるので早めに片づけましょう。

スペインの入国条件(2026年10月時点)

日本のパスポートで観光目的にスペインへ行く場合の条件を、外務省とEUの公式情報で確認できた範囲でまとめます。

ビザ:90日以内の観光なら不要

外務省海外安全ホームページの「スペイン安全対策基礎データ」によると、日本とスペインの間には短期滞在の査証免除の取り決めがあり、観光などを目的とした90日以内の短期滞在ならビザは不要です(2026年10月時点)。

ただし注意したいのが、スペインが加盟している**シェンゲン協定の「90日ルール」です。シェンゲン協定の加盟国(フランス、ポルトガル、イタリア、ドイツなど)での短期滞在は、「あらゆる180日の期間内で計90日まで」**と決められています。スペインだけでなく、加盟国全体の滞在日数を合計して数える点がポイントです。周遊旅行や、半年以内に何度もヨーロッパへ行く人は日数を数えておきましょう。

パスポート:残存期間と発行日の2つを確認

外務省の案内では、シェンゲン領域に短期滞在する場合のパスポートの条件は次の2つです(2026年10月時点)。

  • シェンゲン領域国から出国する予定日から3か月以上、有効期間が残っていること
  • 10年以内に発行されたものであること

たとえば帰国日がパスポートの有効期限の2か月前なら、条件を満たしません。旅行を決めたらまずパスポートの有効期限を見るのが準備の第一歩です。足りない場合は、航空券の予約と並行して更新の手続きを進めてください。

EES(出入域システム):空港で指紋と顔写真を登録

EUの出入域システム「EES(Entry/Exit System)」は、2025年10月12日に段階的に導入が始まり、欧州委員会の公式ページによると2026年4月10日に本格運用となりました。同じページでは、EESがパスポートへの出入国スタンプの押印に代わるものと説明されています。

外務省の情報によると、EESの対象は短期滞在で欧州29か国を訪れる、日本を含むEU域外からの旅行者です。空港などの国境検問所で、パスポートの情報、出入国の日付と場所、顔写真と指紋が電子的に登録されます。

  • 事前の手続きはない:空港に着いたら、係官の案内に従って登録する
  • 情報の提供を拒否すると入国できない

初めての登録は手続きの分だけ時間がかかることがあります。ヨーロッパの他の都市で乗り継ぐ場合は、最初に着いたシェンゲン加盟国の空港で入国審査を受けるので、乗り継ぎ時間に余裕を持たせておくと安心です。

ETIAS(欧州渡航情報認証制度):2026年10月時点ではまだ始まっていない

ETIASは、日本のようにビザなしでヨーロッパへ行ける国の旅行者に、渡航前のオンライン申請を求める制度です。欧州委員会の公式ページで確認できた内容は次のとおりです(2026年10月22日確認)。

項目公式ページの内容
現在の状況運用されておらず、申請も受け付けていない
開始時期具体的な開始日は、開始の数か月前にEUが告知する(日付の記載なし)
料金20ユーロ(以前の案の7ユーロから変更)
料金の免除18歳未満と70歳を超える人は支払い不要(EUの公式渡航サイトの案内)
有効期間3年間、または申請に使ったパスポートの有効期限まで(どちらか早いほう)
対象ビザ免除で欧州30か国に短期滞在する旅行者

以前は「2026年の最終四半期に開始予定」とされていましたが、2026年10月時点の公式ページに開始日の記載はありません。今スペインに行く人は、ETIASの申請は不要です。ただし、注意したいことが2つあります。

  1. 開始後は、出発前の申請が必要になる。 旅行の時期が近づいたら、EUの公式サイト(travel-europe.europa.eu)で開始日が発表されていないか確認しましょう。
  2. 「ETIASを代行申請します」とうたうサイトに注意。 公式には申請を受け付けていない段階なので、今の時点で申請や支払いを求めるサイトは公式ではありません。開始後も、申請は公式サイトか公式アプリから行うと案内されています。

そのほかの入国時のルール

外務省の基礎データによると、1万ユーロ相当額以上の現金(外貨を含む)などをEU域内に持ち込む・持ち出す場合は、税関への申告が必要です。また、在スペイン日本国大使館は「日本から食料品をスペインへ輸入する場合の注意事項」を案内しています。日本食を持っていく人は、出発前に目を通しておきましょう。

出発までのタイムラインと予約のコツ

〜3か月前:航空券・ホテル

航空券は直行便のほか、ヨーロッパや中東の都市を経由する便も選択肢です。経由便は、EESの登録時間も考えて乗り継ぎに余裕のあるものを選びましょう。

ホテルは、次の3点で選ぶと失敗しにくくなります。

  • 駅や観光地からの距離:マドリードやバルセロナは地下鉄が便利なので、駅の近くを選ぶと移動が楽
  • キャンセル条件:日程が変わる可能性があるなら、キャンセル無料のプランを選んでおく
  • 口コミの「立地」「周辺の雰囲気」:夜に帰ってくる道の雰囲気は、写真だけでは分かりにくい

宿泊予約サイトは、それぞれ特徴があります。ヨーロッパの小さなホテルやアパートメントまで探したいならBooking.com、航空券とホテルをまとめて手配したいならエクスペディア、ほかにHotels.comやAgodaもあります。同じホテルでもサイトによって料金やキャンセル条件が違うことがあるので、気になる宿は2〜3サイトで比べてから予約するのがおすすめです。

〜2か月前:人気施設のチケット

スペインには、時間指定・記名式でチケットを売っている人気施設があります。たとえばサグラダ・ファミリアは公式サイトでオンライン販売のみとされ、公式のFAQでは訪問日のおよそ2か月前から購入できると案内されています。グラナダのアルハンブラ宮殿も、ナスル宮殿の入場時間が指定されたチケットです。

日程が決まったら、販売開始に合わせて予約しておくと安心です。料金や入場ルール、公式とツアーの違いは「サグラダ・ファミリアとアルハンブラ宮殿のチケット予約ガイド」で詳しくまとめています。

〜1か月前:ETIAS・保険・通信・お金

  1. ETIASの開始状況を確認する(2026年10月時点では申請不要)
  2. 海外旅行保険を用意する
  3. 通信手段を決める(後述)
  4. お金の準備(カードの有効期限と利用限度額の確認など。後述)

海外旅行保険は、外務省のスペイン安全対策基礎データでも、医療費が高額になる場合があるとして十分な補償内容の保険への加入がすすめられています。クレジットカード付帯の保険を使う場合は、補償額と「旅行代金をそのカードで払うと有効になる」タイプかどうかを確認しておきましょう。

前日:持ち物の最終確認

次の章のチェックリストで荷物を確認し、あわせて次の3つもやっておきましょう。

  • 予約確認書(航空券・ホテル・チケット)をスマホに保存し、念のため印刷も
  • eSIMのインストールが終わっているか確認(データ通信はまだオンにしない)
  • パスポートの顔写真のページを撮影して、スマホとは別の場所にもコピーを保管

スペイン旅行の持ち物チェックリスト

スペイン旅行の持ち物を、「必須」「あると便利」に分けて表にしました。

持ち物重要度メモ
パスポート必須残存期間(出国予定日から3か月以上)と発行日(10年以内)を確認
航空券(eチケット控え)必須スマホ保存+印刷
クレジットカード(2枚以上)必須国際ブランドを分けると安心。暗証番号も確認
現金(ユーロ)必須少額でよい。到着後すぐ必要な分
スマホ・充電器必須eSIMを使うなら対応機種か事前に確認
変換プラグ必須丸ピン2本の形(下記参照)
海外旅行保険の証券・連絡先必須保険会社の緊急連絡先をメモ
常備薬必須処方薬は英文の説明があると安心
パスポートのコピーあると便利原本とは別の場所に保管
モバイルバッテリーあると便利機内持ち込みのルールは航空会社で確認
体の前で持てるバッグ・ファスナー付きの財布あると便利スリ対策(後述)
羽織るもの・ストールあると便利朝晩の寒暖差、教会の見学時に
歩きやすい靴あると便利旧市街は石畳の道が多い
翻訳アプリあると便利オフラインで使える設定にしておく

外務省の基礎データでは、スペインは医薬分業のため処方箋がないと薬局で買えない薬もあるとして、常備薬は日本からの持参を検討するよう案内されています。また、マドリードやバルセロナの水道水は硬水で、ミネラルウォーターの利用がすすめられています。お腹が弱い人は、飲み水にも気を配りましょう。

電源プラグと電圧

スペイン政府観光局(spain.info)によると、スペインのコンセントはヨーロッパの規格に沿った丸ピン式で、電気は220ボルト・50ヘルツです(2026年10月時点)。日本のコンセント(平たいピン2本)とは形が違うので、丸ピン2本のプラグに変える変換プラグが必要です。日本の旅行用品店では、この形は一般に「Cタイプ」として売られています。

日本の家庭用電源は100ボルトなので、日本専用の家電をそのまま使うと故障や事故のおそれがあります。スマホやノートPCの充電器は「INPUT 100-240V」などと書かれていれば対応しています。ヘアドライヤーやヘアアイロンは100ボルト専用のものも多いので、表示を必ず確認してください。

季節と服装

スペインは地域や季節によって気候がかなり違います。目安は次のとおりです。

  • 夏(6〜8月ごろ):日差しが強く、暑い日が多い時期です。特にアンダルシア地方(セビーリャ、コルドバ、グラナダなど)の内陸は高温になりやすいので、帽子・サングラス・日焼け止めと、こまめな水分補給を
  • 冬(12〜2月ごろ):マドリードなど内陸の都市は冷え込みます。コートや手袋があると安心です
  • 春・秋:過ごしやすい一方、朝晩と日中の寒暖差があります。重ね着できる服が便利です

もう一つ覚えておきたいのが、教会を見学するときの服装です。サグラダ・ファミリアの公式サイトでは、透ける服や水着での入場は不可とされ、一部の礼拝堂では肩を出さない服装が求められています。夏でも、さっと羽織れるストールやシャツを1枚持っていると安心です。

お金の準備:カード・現金・Wise

支払いはカードが中心、現金は少しだけ

スペインの通貨はユーロ(€)です。スペイン政府観光局によると、VisaやMastercardを中心にクレジットカード・デビットカードでの支払いが広く使える一方、カード払いには10ユーロ前後の最低利用額が設定されている場合があるとされています(2026年10月時点)。また、ほとんどの場面で現金払いもでき、ATMはショッピングセンターや繁華街で見つけやすいと案内されています。

旅行中の支払いは、次のように分けると管理しやすくなります。

支払い手段使う場面注意点
クレジットカードホテル、レストラン、買い物、交通機関の券売機など1枚を紛失・停止したときのために2枚以上。国際ブランドを分けると安心
デビットカード・プリペイドカード日常の支払い、ATMでの現金引き出し口座の残高やチャージ額の範囲で使えるので、使いすぎを防ぎやすい
現金(ユーロ)少額の買い物、カードが使えない小さな店多額の現金は持ち歩かない

カードで払うときに、「ユーロで払うか、円で払うか」を聞かれることがあります。円を選ぶと、その場で円に換算された金額が表示されて分かりやすい反面、店側や決済会社が決めた為替レートが使われ、割高になることがあります。迷ったら現地通貨(ユーロ)を選ぶのが基本です。

Wiseのデビットカードという選択肢

海外での支払い用に、Wise(ワイズ)のデビットカードを用意する人もいます。Wiseは海外送金のサービスとして知られていますが、日本の居住者向けにデビットカードも発行しています。

Wiseの日本向け公式ページでは、次のように案内されています(2026年10月時点)。

  • 実物のカードは1回限りの発行手数料1,200円
  • 為替レートへの上乗せや海外事務手数料がかからないことを特徴としている(通貨を両替するときの手数料などの条件は料金ページで確認)
  • 海外ATMからの出金は一定額(25,000円)まで無料で、それを超えると手数料がかかる。ATM側で別の手数料がかかる場合もある

円を入金しておき、現地ではユーロで支払う・引き出すという使い方ができます。条件は変わることがあるので公式の料金ページで確認し、カードが届くまでの日数を考えて1か月前までに準備を始めると安心です。

Wiseの手数料と使い方を見る

チップと税金の払い戻し

スペイン政府観光局によると、スペインではチップは義務ではありません。料金にはサービス料が含まれているためです。ただし、バルやレストラン、ホテル、タクシーで、満足したときにチップを渡すことはよくあり、その場合は合計金額の5〜10%程度が目安と案内されています(2026年10月時点)。また、同観光局の案内では、EU域外に住む人はスペインでの買い物の税金(付加価値税)の払い戻しを受けられる場合があります。条件や手続きは、店や公式の案内で確認してください。

通信の準備と現地ツアーの予約

通信:eSIMなら日本で準備しておける

スペインでは、地図アプリ、翻訳アプリ、チケットの表示など、スマホを使う場面がたくさんあります。主な選択肢は次の3つです。

  • 海外eSIM:出発前にネットで買って設定でき、スマホだけで完結する
  • 日本のキャリアの海外ローミング:手続きが簡単だが、料金はプランによって大きく違う
  • ポケットWi-Fiのレンタル:複数人で共有しやすいが、荷物と充電が増える

eSIMなら、Airaloはスペイン向けの国別プランやヨーロッパ周遊プランがあり、Holaflyはデータ無制限プランが中心です。スペインからポルトガルやフランスへ足を延ばすなら、ヨーロッパ周遊プランが候補になります。

料金比較、eSIMに対応しているスマホの確認方法、「無制限」プランの速度制限、設定の手順は「メキシコ・中南米・スペインのeSIM比較と選び方」で詳しく解説しています。

現地ツアー:日帰り旅行やガイド付き観光に

マドリードからトレドやセゴビアへの日帰り旅行、ガウディ建築めぐり、フラメンコ鑑賞など、自分で手配するのが大変なものは現地ツアーも選択肢です。

KlookやGetYourGuideでは、現地ツアーや入場券を日本語の画面で探して予約できます。申し込む前に、次の3点は必ず確認しましょう。

  • 何が含まれているか(入場券、ガイド、送迎、食事など)
  • キャンセル条件(無料でキャンセルできる期限)
  • 集合場所と時間、ガイドの言語

ツアーは公式の入場料だけより高くなることが多いので、「解説を聞きたいか」「移動を任せたいか」で使い分けましょう。

治安と防犯:スリ・置き引き対策

スペインでの日本人の被害は「盗難」が中心

外務省海外安全ホームページによると、スペインには2026年10月22日時点で危険情報(レベル1〜4の渡航注意)は出ていません。ただし、安全な国だから何も気をつけなくてよい、というわけではありません。

外務省のスペイン安全対策基礎データ(2025年11月27日更新)によると、2024年にスペインで在外公館が把握した日本人の犯罪被害は232件で、その約99%が盗難被害でした。発生場所は、バルセロナが約57%、マドリードが約14%を占めています。地下鉄の車内や駅、空港、観光地、ホテルのロビー、飲食店など、旅行者が必ず行く場所で多く起きています。

気をつけたい手口

外務省と在スペイン日本国大使館が紹介している手口から、旅行者が特に知っておきたいものをまとめます。

手口内容対策
ケチャップスリ服にケチャップなどの汚れを付け、拭くのを手伝うふりをして財布を盗む汚れを指摘されてもその場で拭かず、すぐに貴重品を確認して離れる
小銭落とし・エスカレーター小銭などを落として注意をそらし、仲間が盗む拾うのを手伝わず、その場を離れる
置き引き飲食店やホテルのロビーで、話しかけて注意をそらし、足元や椅子の荷物を持ち去る荷物は体から離さない。椅子の背もたれに掛けない
親切を装ったスリ駅の階段で「荷物を運んであげる」と近づき、仲間が盗む知らない人の手助けは断る
ニセ警官警察官を名乗って財布を見せるよう求め、お金を抜き取る大使館の案内では、私服警官が財布の提示を求めることはないとされている
カードのすり替え空港で困っている旅行者を装い、カードでの支払いを頼んで別のカードとすり替える知らない人の頼みには応じない。空港の職員や警察に相談を

防犯の基本

  • 貴重品は分けて持つ:財布、カード、現金を1か所にまとめない
  • かばんは体の前で持つ:ファスナー付きのものを選び、リュックは混雑した場所では前に抱える
  • スマホをテーブルに置かない:カフェやバルでも、テーブルの上に置いたままにしない
  • パスポートは常に携行し、しまう場所を工夫する:外務省の基礎データでは、スペインでは外国人に身分証明書の常時携行が義務付けられており、旅行者はパスポートを常に持ち歩くよう案内されています。体の内側に身につけられるポーチなどに入れておきましょう
  • 警察官には冷静に対応する:外務省は、抗議したことで外国人が逮捕される場合があると注意を呼びかけています

万一のときは、**緊急通報は「112」**です(警察・消防・救急の共通番号)。スペイン政府観光局によると、犯罪の被害にあった外国人旅行者を、その人の言語でサポートする窓口(SATE)もあります。パスポートを盗まれた場合は、現地の警察に届け出たうえで、最寄りの日本大使館・総領事館で手続きをします。外務省は、シェンゲン領域内でパスポートをなくしたら、なくした国で届け出と手続きをするよう案内しています。

覚えておくと役立つスペイン語フレーズ

スペインの観光地では英語が通じる場面も多いですが、あいさつや決まり文句をスペイン語で言えると、やり取りがぐっとスムーズになります。教える立場から言うと、旅行のスペイン語は完璧な文を組み立てるより、決まった型をそのまま言えるようにしておくほうが実際の場面で役に立ちます。準備の段階で、次のフレーズだけでも口に出して練習しておきましょう。

スペイン語読み(目安)意味使う場面
Tengo una reserva a nombre de Tanaka.テンゴ ウナ レセルバ ア ノンブレ デ タナカ田中の名前で予約していますホテル・レストラン
¿Se puede pagar con tarjeta?セ プエデ パガール コン タルヘタカードで払えますか?店・バル
La cuenta, por favor.ラ クエンタ ポル ファボールお会計をお願いしますレストラン・バル
No, gracias.ノ グラシアスいいえ、結構です物売りや知らない人の誘いを断るとき
¿Me puede ayudar, por favor?メ プエデ アユダール ポル ファボール手伝っていただけますか?困ったとき
Me han robado la cartera.メ アン ロバード ラ カルテラ財布を盗まれました盗難にあったとき
¿Dónde está la comisaría?ドンデ エスタ ラ コミサリア警察署はどこですか?盗難・紛失の届け出

空港・ホテル・レストラン・買い物など、場面別のフレーズ90は「旅行スペイン語フレーズ集」にまとめています。旅行をきっかけにスペイン語をもう少し続けてみたい人は、「スペイン語の独学ロードマップ」も参考にしてください。

まとめ:まずはパスポートの有効期限から

スペイン旅行の準備は、次の順番で進めると漏れが出にくくなります。

  1. パスポートを確認する(出国予定日から3か月以上の残存期間、発行から10年以内)
  2. 航空券・ホテルを予約する(キャンセル条件と立地を確認)
  3. 人気施設のチケットを予約する(サグラダ・ファミリアは訪問日のおよそ2か月前から)
  4. 1か月前に保険・通信・お金を準備する(ETIASは2026年10月時点で未開始。開始日の発表を公式サイトで確認)
  5. 前日に持ち物をチェックする(変換プラグ、電圧の確認、貴重品は分けて持つ)

入国の際は、空港でEESの登録(顔写真と指紋)があります。ETIASは今後始まる予定の制度なので、旅行が近づいたら公式サイトで最新の状況を確認してください。

日程が決まったら、まずはパスポートの有効期限を確認し、そのうえで泊まりたいエリアの宿をキャンセル条件と一緒に比べてみましょう。

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主な出典(いずれも2026年10月22日確認)

この記事を書いた人:マリアナ

スペイン語・日本語バイリンガル講師

ペルー出身、東京在住26年。日本語話者にスペイン語を、スペイン語話者に日本語を教えています。大学在学中には、ペルーへ留学する学生にスペイン語を指導しました。「教える側」から見た、伸びる人の共通点と遠回りしない学び方を発信しています。

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